マスタリング・ミックスダウンのPlanetCue

2Mix作成時の注意点

より良い作品制作の為の、2Mix作成に関する注意点

■ミックスダウン時に、マスターチャンネルに「コンプレッサー」や「リミッター」等のダイナミクス系エフェクターを使わない。

マスタリング時にコンプレッサーやリミッターを使用して音を作っていきます。
ミックスダウン時に大幅に音を潰してしまいますと、理想とする音圧が稼げなくなります。

■ヘッドルームを残す。データ作成時に音量を小さくし過ぎない。

ミックスダウン時ヘッドルームを残してバウンスして下さい。
曲中最大の音量が、マスターチャンネルのピークメーターで「-3dB~-6dB」に収まるようにして下さい。
マスタリング時にイコライジングやコンプ・リミッター処理をするために必要です。
ピークメーターの-6dBくらいが理想です。
マスターチャンネルのフェーダーを-6dBにする・・・では無いので注意して下さい。
また、音が小さすぎる場合は、理想とする音に近づけたりする処理が困難です。
音質の劣化など如実に出ます。
処理できない事はございませんが、より良い作品を作る為には、-3dB~-6dBのヘッドルームを残すようお願い致します。


*良い例です。


*良くない例です。

■ミックスをきちんとする

マスタリングは2Mixに対する作業です。
「2番Bのベースを・・・」「バスドラムを出して欲しい」「埋もれたボーカルを出して欲しい」などという作業は出来ません。
その為、ミックスダウン時にきちんと作業しておくことをお薦めします。
また、あのアーティストのような音に・・・と言われる事が多々ありますが、ミックスダウン時にそのような音になっていない事が多いです。
ある程度はマスタリングでも音質的な変更を加える事も可能ですが、音楽としての方向性のほとんどはミックスダウンで決まってしまいます。
目標とするアーティストの音があるのであれば、ミックスダウン時に細かく聞きながらミックスダウンで調整をして下さい。
ただ、やはりプロのアーティストのCDのようにはいかないかも知れません。
スタジオ環境や機材の違いなど色々と要因は重なってきますので、「あなたの音」を是非大事にして下さい。
なにも一緒である必要は無いと考えます。
マスタリングは磨き上げる作業のようなものなので、理想に近づけるには妥協の無いミックスが大切です。